面白山紅葉川渓谷

面白山渓谷の紅葉は、仙台と山形を結ぶJR仙山線からも見ることができ、この季節の風物詩にもなっています。紅葉川沿いに歩くトレッキングコースは、入り口が下流側と下流側の二箇所。上流側入り口はJR面白山高原駅のすぐ近く。下流側入り口は面白山高原駅から約1.7km(山寺駅からは約5.8km)ですが、入り口の脇に駐車場があります。全行程は約2km余りですが、遊歩道などのように歩きやすく整備されているわけではないので、運動靴や運動しやすい服装など、それなりの装備は必要です。油断すると危険な箇所もありますので、くれぐれもご注意ください。

所在地山形県山形市面白山
電話023-641-1212(山形市観光戦略課)
定休日
料金無料
アクセスかみのやま温泉より車で約60分
駐車場有・無料
URLhttp://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/db/

■山寺駅から面白山高原駅へ

今回は上流コースからのスタートです。前述の通り上流側の入り口は面白山高原駅のすぐ近くにあります。山寺駅に車を止めて面白山高原駅までの切符を購入。面白山高原駅には快速列車は停まらないので、時間帯によっては次の列車まで2時間待ちになることも。事前に仙山線の時刻表をチェックすることをおすすめします。「ホームから眺める列車と紅葉のコラボ」も絵になる景色です。

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■毘沙門倉と霰滝

面白山高原駅に降りると、六角形の駅舎(兼待合室)のすぐ裏手に、トレッキングコースの一番上流となる「霰滝」へと向かう道があります。坂道を下り川にかかる小さな橋を渡ると、対岸にゴツゴツした岩肌の「毘沙門倉」、そして落差10mの「霰滝」が見えてきます。再び橋を渡ると滝のすぐ前まで行くことができます。滝前の河原では芋煮会も可能ですが、紅葉川での魚釣りは禁止です。駅裏のコースはここまで。

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■藤花の滝から宝珠・宝船

一旦駅に戻り駅舎横の階段を登って線路の上にかかる道路を渡ると、渓谷に下る脇道があり、ここからがいよいよ本格的なトレッキングコース。川沿いに下流へと向かいます。最初の見所は紅葉川渓谷を代表する滝のひとつ「藤花の滝」。落差25mの段滝で、周囲の紅葉とのコントラストも見事。道路からも素晴らしい景観を見ることができますが、近づくと一層の迫力。特徴的な岩にも「宝珠」「宝船」といった名が。

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■仙山淵・鯨岩から幻竜の滝

コースの道は、なかなかにラフでデンジャラス。見るからに危なっかしい橋を渡ったり、細い足場を岩にへばりつくように横歩きしたり。特にこの日は足元が濡れていて滑りやすく、慎重に歩を進めます。「仙山淵」のそばの「鯨岩」はその名の通りクジラに似た巨岩。「幻竜の滝」は細くうねる姿が竜のようにも見えますが、天候や時間帯によって水量が増えたり枯れたりするそう。まさに名前の如くの変幻ぶりですね。

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■布引の滝・青竜淵から絹糸の滝・松尾淵

「青龍淵」の「布引の滝」、「松尾淵」の「絹糸の滝」のあたりがちょうどコースの中腹。渓谷と紅葉が織りなす景観は訪れた人のみが体感できるご褒美。前述のようにコースはかなり危険な箇所もあるので、滑りにくい靴や動きやすい服装などは必須。小さなお子さんや足腰の弱い方も難しいと思います。けれども期待を裏切らない美景を堪能できることは請け合い。紅葉スポットとしては穴場中の穴場かもしれません。

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■白雲屈から千太滝

吊り橋を渡って「白雲窟」へ。コース内にはいくつもの橋が架けられていて、良くも悪くもいろんなスリルを味わえますが、吊り橋は揺れも大きくスリル感倍増。さらに進むと「千太滝」。見る角度によって違う表情が楽しめるのも魅力。そして上流からのコースはここが終着となります。橋から続くトンネルをくぐって出口へ。出口=下流コース入口なわけですが。このトンネルの上には仙石線の線路が通っています。

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■紅葉川渓谷下流コース入り口から山寺

トンネルを抜けて少し歩くと下流コース入口の看板。すぐ近くには駐車場も。ここに車を置き、下流からトレッキングを始めて面白山高原駅から徒歩で戻ってくるルート(約2km弱)も有りですが、今回は山寺駅に車を置いてきたのでここから山寺駅まで徒歩約6km弱、のんびり山道を下ります。せっかくなので山寺立石寺でお参り。奥の院への石段は登らず、重要文化財の「根本中堂」のみを参詣です。秋の境内が綺麗。

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